【人生の経営戦略】失敗が怖い20代が人生を変える方法|質より打席数を増やす行動戦略

「やってみたいけど、失敗するのが怖い」
「もしうまくいかなかったら、周りにどう思われるだろう」
そんな不安から、一歩踏み出せずにいる20代の方へ、今回はお話ししたいと思います。

実は、私自身もかつてそうでした。
人生で大きな失敗をしないように、慎重に進む道ばかりを選んできたタイプです。周囲の期待に応えたい、変に目立ちたくない、持っているものを失いたくない――そんな思いが常に心のどこかにありました。

それでも、あるとき“打席に立つ”という選択をしたことで、私の人生は少しずつ変わり始めました。
この記事では、「失敗が怖い」と感じるあなたに向けて、“打率”より“打席数”を増やすことの重要性について、自身の体験も交えながら解説していきます。


なぜ20代のあなたは挑戦が怖いのか?

多くの人が「失敗を避けたい」と考えるのは自然なことです。私もそうでした。特に日本では「失敗=恥ずかしいもの」「やり直しがきかないもの」と捉えられがちです。

大学生の頃、私はスペインとドイツへのサッカー留学に挑戦しました。費用は合わせて100万円以上。大きな決断でしたが、「海外で成長したい」「何かを掴みたい」という想いで飛び出しました。

しかし、現実は厳しいものでした。言葉が通じない、文化の違いになじめない、思うようにサッカーでも結果が出ない。何もできない自分にフラストレーションが溜まり、「もう二度とこんな思いはしたくない」と心の底から思ったのを覚えています。


「打席数」を増やすことが、人生を変える理由

スティーブ・ジョブズはかつて、イノベーションについて「体系化できない」と語りました。多くの人が再現性のある方法論を求めますが、本質は「たくさんの試行」からしか生まれないということです。

実際、成功したクリエイターや企業家の多くは、特別な才能よりも“圧倒的な試行回数”を持っています。

これは、キャリアや人生戦略にもそのまま当てはまります。
完璧なタイミングや、万全な準備を待っているうちに、チャンスは通り過ぎていきます。
大事なのは、「ヒットを打つ確率を上げること」ではなく、「できるだけ多く打席に立つこと」。

つまり、行動の“量”が結果を左右するのです。


若い時期こそ失敗コストが低く、リターンが大きい

スペイン、ドイツ留学を経て当時の私は、この留学を「失敗」だと感じていました。語学を身につけたわけでもなく、就活で胸を張れるような経験をしたわけでもなかったからです。

ただその後、大学4年のとき、私は思い切ってフィリピンへの語学留学を決意しました。3ヶ月間、寮生活で毎日英語漬けの環境。再び100万円以上を投じた挑戦でしたが、今度は違いました。

この経験で、英語力は飛躍的に向上し、TOEICは955点に。
帰国後は未経験ながらITエンジニアとして就職を果たし、さらに外資系企業のテクニカルサポートエンジニアへとキャリアを進めることができました。

結果として、最初の「失敗」と思っていた留学が、自分の未熟さを知り、本気で学ぶ意欲を持つきっかけとなり、その後の人生に連鎖的に好影響を与えたのです。

だからこそ、私は強く思います。

20代という“人生の春”こそ、挑戦の最大のチャンスである。

この時期は、失敗してもすぐにリカバリーできる。何より、挑戦の成果がその後の人生に長く、深く影響を与えてくれます。たとえ一度つまずいても、それが次の成功への土台になるのです。

「若いからこそ失敗してはいけない」と考えるのではなく、「若いからこそ失敗してもいい」。
そう思えることが、挑戦する勇気の第一歩なのかもしれません。


「失敗し続ける」のは実は難しい?確率論の真実

あなたが「どうせ何回やっても成功しない」と思っているなら、それは“直感の罠”です。

成功率1%の挑戦を100回した場合

成功率が1%(=0.01)の挑戦を100回繰り返すとき、
1回も成功しない確率は次のように計算できます。

(1回の失敗確率)99%(= 1 – 0.01)を100回続ける確率
→ 0.99を100回かけると… 約0.366(=36.6%)

つまり、100回挑戦しても全部失敗に終わる確率は約36.6%
裏を返せば、63.4%の確率で“少なくとも1回”成功するということです。


成功率10%なら?

同じく、成功率が10%(=0.10)の挑戦を100回行った場合:

(失敗確率90% = 1 – 0.10)を100回かけると… 約0.00003(=0.003%)

1回も成功しない確率はわずか0.003%未満
言い換えれば、ほぼ100%の確率で何かしら成果が出るというわけです。

つまり、「たくさん挑戦すれば、ほぼ確実に何かしらの成果が得られる」というのは、直感ではなく“数学的な事実”なんです。


一回の成功が人生を大きく動かす

私の留学経験がまさにそうでした。
1つの挑戦が、新しいスキル、新しい環境、新しい人脈を連れてきて、それがまた次のチャンスを呼び込みました。

  • 留学 → 英語力の向上
  • 英語力 → 外資系企業への転職
  • 外資系での経験 → グローバルな環境での技術力向上
  • 技術力向上 → 昇進・キャリアアップ

このように、1つのヒットが次の打席のチャンスを生み出し、連鎖的に人生をレバレッジしてくれます。
だからこそ、まず「1回のヒット」を狙うために、多くの打席に立つことが重要なのです。


挑戦の行動量を増やすために20代がやるべき具体策3つ

「とはいえ、何をすればいいの?」という方のために、20代におすすめのアクションを3つ紹介します。

① 小さな挑戦から始める

挑戦=大きな決断ではありません。
オンライン講座を1本受けてみる、SNSで発信してみる、勉強会に参加してみる。
“生活の中で試せること”から始めましょう。

② 失敗の定義を変える

失敗を「結果が出なかったこと」と定義するのではなく、「経験が得られたこと」と捉えるようにすると、行動が怖くなくなります。
挑戦すれば、必ず学びはあります。それだけで、失敗には価値があるのです。

③ 行動の記録を習慣化する

日々どれだけの「打席」に立ったかを数値化してみましょう。
ノートでもアプリでもいいので、「今日は何に挑戦したか?」を記録していくと、自分の行動量が見える化されて継続できます。


おわりに:人生の経営戦略=“打席戦略”

成功を目指すなら、まずは“挑戦の回数”を増やしましょう。
特に20代のあなたは、失敗してもすぐにやり直せる特権があります。その時間と若さを、守りに使うのか、それとも打席に立つために使うのかは、あなた次第です。

行動の「質」を上げようとするよりも、まずは「量」を意識してみてください。
きっとその中で、あなたの人生を変える“ヒット”が生まれるはずです。

参考文献

山口 周『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』(2025年1月15日刊/単行本)

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